CD)te/其れは,繙かれた「結晶」の断片。或いは赫奕たる日輪の残照。(CRCP-40424)(2015/08/05発売)

日本屈指のポスト・ロック・バンド、teによる6枚目のアルバム。ドラマーのtachibanaが活動休止前に録音していたもので、4つ打ちを導入するなどリズミックでキャッチーな側面も前面に出した内容になっている。とはいえ、これまでの構築的でダイナミックな演奏にブレることはない。(詩)

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▼内容
(1)「緒」。
(2)夜は光を掩蔽し，幾多の秘密を酌み，さかしまな「夢想」を育む。
(3)意味を喪失した時，虚無は私を冒し，享楽だけが「慰」みとなる。
(4)離散的な欠片の集合が混沌から「秩序」に変わる時，美は発現す。
(5)「鍵」。
(6)自由と孤独は秤の上の矛盾であり，その均衡にこそ「檻」がある。
(7)終焉から振り返る我が夢は，陰影の濃淡に浮かぶ「光」の残り香。
(8)「有」。
(9)道徳はうつろう教義であり，その「閾」は昼と夜でさえ変容する。
(10)「盈」。
(11)思想も共感もいらず，ただ幻聴を誘発する「起因」としての音楽。
(12)私は舞う枯葉。風任せな躍動を自律と「錯誤」する縹渺たる虚体。